欧州ビジネス協会は、5月22日、大阪市内での初めての理事会を大阪商工会議所で開催した。これは、大阪商工会議所国際部が事務局を務める大阪外国企業誘致センター(略称=O-BIC)の働きかけにより誘致が実現したもの。
同協会は欧州18カ国の商工会議所および駐日経済団体を代表しており、これら会議所・団体を通じて約3000件を超える欧州系企業、個人会員が加盟。在日欧州企業の利益拡大に向けて、経済産業省との定例懇談会や意見具申など精力的に活動を行っている。
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リシャール・コラス会長(中央)、大阪商工会議所 加藤副会頭(右)、大阪商工会議所 国際ビジネス委員会 足立委員長(左) |
この日、同協会のリシャール・コラス会長(フランスの高級ブランド「シャネル」の日本法人であるシャネル(株)代表取締役社長)をはじめ理事会メンバーら 13人が大商を訪問し、加藤誠副会頭(伊藤忠商事副会長)、足立哲国際ビジネス委員長(丸紅執行役員・大阪支社長)らと意見交換を行った。
懇談会後に記者会見を行ったコラス会長は、今回の懇談を通じて「大阪・関西圏の景気が順調に回復していることを確信した。大阪は製造業が強く、イノベーションの気風があると感じた」と大阪に対する印象を語った。
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欧州ビジネス協会一行と大阪府、大阪市、大阪商工会議所および大阪外国企業誘致センターとの間の懇談の様子(1) | 欧州ビジネス協会一行と大阪府、大阪市、大阪商工会議所および大阪外国企業誘致センターとの間の懇談の様子(2) |
また、コラス会長は、シャネルの日本法人社長として、「大阪には特殊な素材や繊維を製造する企業が数多く集積し、大変強い関心を持っている。また相次ぐ百貨店の増床・改装は、大阪経済の復活をけん引している」と指摘した。さらに、「御堂筋はポテンシャルや規模、美しさ、エネルギーを考慮すると、パリのシャンゼリゼ通りのようになるべき存在だ。来年もぜひこうした懇談の機会を持ち、大阪と欧州ビジネス協会の関係を強化していきたい」と感想を述べた。
2007年6月7日更新