進出企業紹介
インタビュー
万穂株式会社
コロナ禍における外資系企業のインタビュー 2020.8
代表取締役
皆さん、こんにちは。中国・北京出身の李雲義と申します。大阪で万穗屋という店を経営しています。主なメニューは、北京風羊肉しゃぶしゃぶ、羊蝎子(羊の背骨周りの肉を使った鍋料理)、北京ダックやモツ煮込みなどの北京料理です。おいしい北京料理を食べに、是非ご来店ください。
5年前、鳥取県知事の招聘を受けて来日しました。もとは鳥取県で、特色あふれる中華レストランを経営していました。鳥取県は日本で唯一、中国庭園のある県だからです。このような経緯で日本に来ました。ただ、鳥取には観光資源が少ないので、レストランの利用客も多くはありません。そのような状況のため、何度も視察をした結果、日本の食の都と名高い大阪へ試しに移転してみることにしました。大阪に来てからも最初はいろいろ大変でした。北京料理のような中華料理には、入手困難な食材が多いからです。数年かけて、たくさんの食材の仕入先を探しました。そのうち一部の調味料は、自分で中国から持ち帰ったものです。ここ数年で、テーブルが3つしかない小さな店から、テーブルが11つあり、60人収容できる現在の店にまで成長しました。また、大阪で一番賑やかな街、心斎橋にも支店を出しました。順調に発展してきたと思います。でも、今年に入って大変な状況になりました。世界中で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。それに対して日本の政府や地方自治体は、企業に多くの支援を提供しています。うちの店も営業時間を短くしたり、お客が来なくなったりしたときに、大阪府から100万円、国から200万円の補助金を支給していただきました。こうして、店の営業は大きな影響を受けましたが、これらの補助金のおかげで、なんとかこの危機を乗り越えられそうです。
日本でレストランを開業してから数年になりますが、こちらの環境は大変良いと感じています。すべての食材は、安全性がしっかり確保されています。中でも、大阪商工会議所からは多大なご支援を賜りました。例えば、日本の厨房管理や店舗管理の視察を行う際、大阪商工会議所には大変お世話になりました。数年前には、大阪商工会議所の佐藤前会頭と大変親しくお付き合いさせていただき、その頃よりご支援を賜るようになりました。日本の優良企業での見学や交流も行いました。手とり足とり教えてもらい、成功体験を伝授していただきました。おかげで回り道を減らし、大きな進歩を遂げることができました。
この場を借りて、大阪商工会議所と大阪外国企業誘致センターのご支援に対し、改めて御礼申し上げます。私達も大阪商工会議所の会員です。商工会議所の現在の会頭やスタッフの皆様のご支援のもと、目覚ましい進歩を遂げ、企業としてますます発展していきたいと思っています。ありがとうございました。
万穂株式会社 | |
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設立 | 2015年 |
代表取締役 | 李 雲義 |
事業内容 | 飲食店 |
URL | https://restaurant-27693.business.site/ |